宝塚雪組「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」観劇(2020年1月5日)
2020年 01月 06日
e+で当たったSS席。
なんと6列目。
1月5日(日)15:00の公演。

作品については、
映画をBlu-rayで買って事前に見て、
壮年期・青年期・少年期が
バラバラに配置されるストーリー展開が難解で、
理解不能だったので
ネットでストーリーを調べて予習してから出かけました。
「壬生義士伝」の時と同じように、
かなり宝塚バージョンに変形されていて、
「清く、正しく、美しく」そして
ゴージャスになってました。
ただ、
場面の展開が多く、
ストーリーも決して単純ではないので、
初めて見たら、
けっこう
謎?謎?謎?
になるかもしれないかもです。
………………………………
第1幕が始まる前、
最初にe+のお姉様の挨拶。
ついで、
ファットモー姿の奏乃はるとさんがステージ下手の幕間から出て来て挨拶。
……開幕……
舞台は、
古き時代のアメリカが再現されている。
曲も昔のアメリカ。
場末の酒場。
貧民街。
貧しさの中、成功しようと野望を持つ若き者たちの姿。
しかし、
子どもの頃の大きな野望は
所詮 夢物語。
時の流れの中、
あらがいきれない現実を受け止めて
与えられた「生」を生きていくしかない。
愛とか
友情とか
希望とか
そんな世界は描かれていない。
宝塚ミュージカルであって、
既存の宝塚ミュージカルではない、
そんな作品になっている。
………………………………
ジェンヌさんで印象に残った事柄をメモ。
何と言っても真彩希帆さん。
子ども時代のチュチュ姿の真彩ちゃんがかわいい。
かわいいのに、歌わせるとめちゃ上手い。
成人後のスター街道を駆け上っていこうとする意思の強さや、
壮年時のいぶし銀の演技など、
とにかく彼女の実力がすごかった。
スターになったデボラの登場シーン。
「小林幸子」って評判だったのが実物見て納得した。
階段の中央に、踊り子を侍らして歌うデボラ
の衣装が、階段を覆っていて、
何人かの踊り子さんんが
衣装の箸を持って支えていた。
ほんと、紅白の小林幸子さんだった(笑)。
でも、
それ以外では歌はもちろんお芝居も素晴らしかった真彩さん。
雪に移籍し、
望海さんの相手役としてトップ娘役に抜擢され、
いくつかの作品を経験し、
大化けしたのではないかしら。
それ以上に半端なかったのが望海風斗さん。
真彩さんと同じく子ども時代の望海さんのかわいいこと。
いかにも貧乏っぽい衣装がかわいさを引き立てる。
ちょっと拗ね気味だけど素直な悪ガキって感じ。
第1幕の最後、
海辺のホテルのレストラン~スイートルームの場面は圧巻。
もしかしてこのミュージカルの中で
最も印象的で象徴的な場面だったかもしれません。
真っ赤なバラの花の世界。
デボラに愛を告げ、
でも
彼女に受け入れてもらえず、
彼女は彼の元から去って行く。
赤いバラに囲まれた部屋。
真っ赤なバラの花は デボラを象徴しているのでしょう。
彼女はいないのに
いないからこそ
意味も無く「赤いバラ」で彩られ
「赤いバラ」が咲き乱れている世界に
ぽつんと孤独に存在するヌードルス。
黒タキシードのヌードルスが
赤いバラを荒っぽく破壊し、散らし、
その中で
孤独で切ない歌を歌うのが
なんとも印象的。
こういう求めても満たされない切ない心情を
歌に表現し伝えるのがとてもうまいのです。
聞き惚れてしまいます。
とにかく、望海さんの歌は聴いているものの心をすっかりさらっていき、
心の深淵を垣間見せるのです。
もしかして、とてつもない才ある人の歌を
生で聴く僥倖の中にいたのかもしれません。
朝美絢さんのキャロル。
なんというか、
美女過ぎて、
彼女から目が離せなくなってしまいました。
何回もソロで歌うシーンが組み込まれ、
妖艶な彼女の美貌と、
ねっとりと歌う歌声とが
心を奪いに来ます。彼女以外誰も目の中に入らなくなります。
男役さんの演じる美女の
危ない魔の世界。
1度 はまると、
抜け出ることが不可能になりそう。
奏乃はるとさんのファットモー。
いぶし銀の良い味がありました。
彼女でしか出せない円熟の味です。
(壬生の谷さんの役も好きでした。ひどい役でしたがw)
奏乃さん、めちゃくちゃ好みです。
私の好きな彩凪翔さん
ジミー役。
地味な役。
「ジミーだから地味」…ってダジャレてませんか、小池先生?
劇が終わり、
短いレビューが始まり、
ステージの左右の端で
彩凪さんと朝美さんとが歌います。
私的に、どちらを見て良いの?
困ります(笑)。
ラインダンスに感動さめやらぬ中、
娘役ダンサーを引き連れて
華麗に踊る望海さん。
ほんとうにダンスもうまいの。
切れがあって、
華があって、
重厚感もあって、
「トップさんなんだ」と実感。
娘役さん達のと華やかな群舞の背後の階段に
男役さんが大勢出て来て並ぶ。
ステージには華やかな娘役さん達。
背後の階段にはクールな男役さん達。
娘役さんに隠された望海さん、
衣装が
深紅から
黒タキシードに替わる。
上から男役陣が下りてきて、
今度は男役との群舞。
もう、かっこよすぎです。
真彩ちゃんとのデュエットダンスも素晴らしかった。
そしてとうとうやって来たフィナーレ。
出演者が階段を下りてくる。
華やかさがさみしさに変わる。
朝美さんはキャロルの出で立ち。
グリーンのドレス姿。
美しさに
やられまくる。
銀橋に出演者達が並ぶ。
目の前が、
真彩ちゃん、朝美さん、奏乃さん。
向こうの方に彩凪さんが見えました。
望海さんは中央で輝いているし。
もうね、
「どこを見て良いの?」状態でした。
最後、
e+のお姉様が再度あらわれ、
最後の最後に幕が開き、
望海さんが挨拶をして終幕しました。
この「ワンスアポンアタイムインアメリカ」、
男役も
娘役も
組全体のとてつもないパワーが伝わって来たのですが、
彩風さんの歌・芝居も前回より良く、
望海さんの歌は宝塚の世界を超越しているレベル
だったのは言うまでも無い事実なのですが、
中でも、
真彩希帆さんと
朝美絢さんとが
めちゃめちゃ目立った作品でした。
そして、
もしかしたら、
真っ赤なバラの花が、主役だったのかもしれません。
少年期・青年期・壮年期と
すべてにつながっていて
印象的な象徴的な存在として
一際 存在感がありました。
2月3日の宝塚大劇場公演のライブビューイングは
月曜の13:00からなので行けないのが残念。
早く映像作品が見たいです。

by akanesasu0124
| 2020-01-06 11:56
| 宝塚歌劇
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