読了:紙の本「そうか、もう君はいないのか」(城山三郎)
2025年 01月 25日
1月21日(火)の夜11時過ぎから読み始め、
翌、1月22日(水)の21時過ぎに読み終えました。
城山三郎さんから「君」(妻)への愛の書
最初から、最後まで、「君」への愛で溢れていました。
城山さんにとっての「君」の存在の大きさ。
出会い、偶然の再会、結婚、その後の人生が、ユーモア混じりの文体で語られていきます。
「君」のエピソードのチャーミングさ。
読んでいるだけで、読者である私も「君」のファンになったほど、愛に溢れた筆致で「君」のことが語られます。
「君」と出会い、「君」と笑い合い、「君」と旅をし、「君」と・・・、
「君」と歩んだ人生が語られていきます。
そんな「君」との急な別れ。
「君」がいなくなってからの7年の月日。
さみしさ・孤独の中で生きた日々。
息子や娘がいても、伴侶という存在にはなり得ない残酷さ。
「君」がどれほど城山さんにとって大きな存在だったのか伝わってくるのです。
小説のテーマが変わった
死んでいく若き特攻隊員の小説に取り組んでいた城山さん。
取材は「君」が生きていた頃から始まっていました。
「君」の死を境に、城山さんの考え方が変わります。
特攻隊員の死をテーマとして考えていたけれど、
残される者(息子を亡くし、戦後を生きていく親)の姿を描こうと考え直すのです。
死んだ人もたいへんだけど、残された人もたいへんなんじゃないか
「君」がいなくなった7年の時間。
それは例えようもない長い長い時間だったのでしょう。
読み終えて
城山三郎さんの著作物で初めて読んだのがこの本。
一人の小説家の「君」への熱烈なラブコール。
最後に城山さんのお嬢さんの記述があります。
それを読むと、
「君」とともに人生を歩んで、この作品を書くことになった城山さんの思いの一端を知ることができます。
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私のブログより2009年3月10日の記事
「そうか、もう君はいないのか」
昨夜というか、今朝方に読んだ電子書籍。
書店に棚積みされていたときには、手に取ってみただけで、買わなかった本。
ただ、興味はあったので、電子化されていたのを見つけ、即・購入。
あっという間に読了。
切なく、暖かい本でした。
城山三郎さんの著作物は、敬遠していたので、初めて彼の文章を読んだ形になりました。
そして、今、彼の人生の一端に触れ、その余韻に浸っています。
by akanesasu0124
| 2025-01-25 08:44
| 読み物・本
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