読了:『一九四五 占守(しゅむしゅ)島の真実 少年戦車兵が見た最後の戦場』 相原秀起著
2025年 01月 27日
『一九四五 占守(しゅむしゅ)島の真実 少年戦車兵が見た最後の戦場』
相原秀起著 PHP新書 2017年
1月14日から読み始め、
元少年戦車兵だった小田さんが経験した占守(しゅむしゅ)島での戦闘を中心に、
ほかの生き残りの兵士たちの証言も入れながら、
終戦、ソ連参戦、武装解除、シベリア(というよりナホトカ近郊?)抑留生活と帰国までの出来事が克明に語られている。
先に浅田次郎氏『終わらざる夏』を読んでおり、
フィクションである小説の登場人物たちのモデルは、このような人たちだったんだ
と思いながら読み進めることができた。
(浅田さん、この本をけっこう参考にして小説書いてません?)
8月15日にポツダム宣言受諾・終戦となってからの、ソ連参戦。
死ななくてもよい命が散っていく。
どうしても日本人の肩を持ってしまうが、
日本兵と同じようにソ連兵たちも戦いのなかで多くの命が散っていった。
戦後も心の傷を持ちつつ誰にも話せず生きている元兵士たちが語る戦い。
夏、北の島では高山植物の花が咲き乱れ、地上の天国かと見まごう美しさだという。
その美しい島で70年前(執筆当時)に繰り広げられた激戦。
当時のままのごとく残っている戦車は赤くさび、
時の流れの中、過ぎ去ったものと、過ぎ去らないものとを映し出している。
by akanesasu0124
| 2025-01-27 05:03
| 読み物・本
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